今回は前回のフィンランド研修の続き《事前学習編》です。

前回の《概要・準備編》はこちら。
2018年度フィンランド海外研修《概要・準備編》

海外研修に限らず、視察や直接現地に行って学習をする際に重要となるのは「事前学習」です。ここでは当社の海外研修における事前学習の内容を紹介します。

事前学習はやみくもにすれば良いというわけではなく、事前学習を有意義なものにするためには「目的(課題)」が必要です。

質の高い海外研修の体験は時として「保育者としての生き方」すら変えることもありますから、研修における事前学習は非常に重要で、その事前学習を有意義なものにする「目的(課題)」は海外研修の本質と言えるものです。

その研修にふさわしい人が行く

当社の海外研修に参加するためには大きくふたつのハードルをクリアする必要があります。

ひとつは当社の社内資格である「施設長ライセンス」の取得者であることです。施設長ライセンス保持者は同時に当社の教育制度「PIQ」の対象者となっており、各自の研究テーマを持っています。

PIQ研究テーマ:Progress In Quality

ちなみに「施設長ライセンス」や「PIQ」は一般社団法人日本能率協会のKAIKAアワードでも評価されおりますので、下記のリンクを参照ください。

2018_株式会社global bridge HOLDINGS 受賞テーマ:「新たな共生社会の実現に向けた世代間交流施設とその運営を担うために必要となる高い専門性を持った人財を育成する教育制度」

もうひとつのハードルは、研修適任者を選ぶための社内選考を通過することです。

研修希望者は、会社から課せられた課題(レポート)を提出し、会社はその内容を吟味し、適切だと思われる施設長ライセンス保持者を選定します。

2冊の課題図書

海外研修の事前学習に際しては、最低限以下の2冊を読む必要があります。


子どもと家族にやさしい社会 フィンランド
明石書店
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「子どもと家族にやさしい社会 フィンランド」は、社会全体で子育てをサポートし、子どもを中心とした安心で平等を目指すフィンランド社会の、子ども家族福祉の具体的な施策を紹介した本です。
少子化を乗り越えたフィンランドにおける子どもの人権の考え方や、そこから生まれた教育や社会福祉政策等はフィンランドの社会を理解するのに役立ちます。

安心・平等・社会の育み フィンランドの子育てと保育
藤井ニエメラ みどり 高橋 睦子
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「安心・平等・社会の育み フィンランドの子育てと保は、フィンランドの子育て・保育の現状についてレポートしたもので、具体的なフィンランドの保育環境や保育者・教育者、家族や社会の役割、保育や子育てに対する考え方について知ることができます。

研修に対する各自の課題設定を行う

今回のフィンランド研修には会社としての研修目的を『保育所外での研修を通じた一人一人に合わせたサービスの条件を知る』と設定しています。

また、前出の通り施設長ライセンス保持者は自身の研究テーマを持っていますから、そのテーマに絡めてフィンランドに行く目的(課題)を考えることになります。

例えば今回の海外研修参会者の一人である荻窪園の山下施設長の場合、彼女のテーマは「保育支援内容の決定プロセスを学ぶ」でした。

山下施設長のPIQにおける研究テーマは就学前の幼児教育に関するものですが、保育計画など作成する書類が多すぎて一人一人に合わせた保育(教育)を実践する時間が不足しがちだと感じていたそうです。

そこで山下施設長はフィンランドの保育に対して以下の仮設を立てました。

1.  そもそも作成する書類が少なく子どもと接する時間が多いのではないか?
2.  その分、カンファレンス(会議)に多くの時間を使っているのではないか?
3.  そのための具体的なガイドラインがあるのではないか?

前年度の視察報告内容の確認

当社は前年の2017年度もフィンランド研修を行っています。その時も今年度と同じように事前に課題設定と事前学習を行い、視察後には社員総会で全社に向けて報告を行なっています。

今年度はそれらの報告や前年の研修に参加した職員等からヒアリングを行い、より深く本質的な質問ができるように準備をします。

実際、前年度(2017年度)と今年度(2018年度)の社員総会での報告内容を比較すると、本年度の方がより質の高い報告になっていることがわかります。

質問の準備

研修に参加する施設長は、上記の事前学習の結果生まれた疑問点をまとめて、視察の際に質問をすることになります。

現地での質問は視察後の限られた短い時間でしかできません。また、事前学習をすればするほど知りたいこと、確認したいことは多くなりますから無駄な質問をしている時間的な余裕は無くなります。

多くの疑問点の中から質問を吟味し、課題に対してより本質的な質問を選ぶことで限られた時間の中でもより的確な回答が期待できるようになります。

前出の山下施設長も同様で、各視察先施設の概要を確認し、施設毎に質問をまとめていました。

さらに、質問に対する相手の回答もある程度予想したうえでその予想した回答に対する質問まで準備をしています。

また、質問に対して適切な回答が得られるように質問の前に自分たちの仕事内容や今回の視察の目的も説明をするようにしています。

この様に当社の海外研修の特徴は、課題とその課題に対する仮説を設定し、そのための事前学習を十分に行い、現地での質問内容をしっかり準備してから研修に臨むことにあります。

研修参加者はこれらの作業を通常の施設長業務と平行して行うため、事前学習期間の施設長業務はかなりハードなものになりますが、その苦労に見合うだけの効果は充分にあると考えています。

次回は《海外視察編》です。


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企業名:株式会社global bridge HOLDINGS
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