今回は前回のフィンランド研修の続き《現地編》です。前回までの以下のリンクで確認できます。

2018年度フィンランド海外研修《概要・準備編》

2018年度フィンランド海外研修《事前学習編》

目次

– 現地でのスケジュール
– フィンランドの保育関連資格
視察施設の紹介
最終日のプレゼン

現地でのスケジュール(2018年10月8日~10月13日)

視察スケジュールはかなりタイトです。短期間でこれだけの施設を視察し、十分な理解をするためも事前学習が必要であることがよくわかります。

・1日目:入国・移動
2日目:保育園/幼稚園視察
3日目:養成学校/公立小中学校学童視察
4日目:ネウボラ/障害者、高齢者等施設視察
5日目:プレゼン → 市内視察(2時間)→ 出国
・6日目:帰国

夜は夕食後、メンバー全員で8時から2~3時間は当日のまとめと翌日の質問事項の見直しを行うため観光はプレゼンが終わって飛行機に乗るまでの2時間だけです。


フィンランドの保育関連資格

保育に関する資格は以下の3種類があり、それぞれに役割と専門性があります。

特別支援教師 :特別な支援が必要な児童への指導計画の作成・療育
保育園教師  :児童への指導計画の作成・教育
ラヒホイタヤ :計画に基づく日常生活の支援/発達状況の確認

ラヒホイタヤとは?
1993年から始まったフィンランドの医療・福祉系の共通基礎資格。一般教養/共通職業教育で2年、専門分野で1年の合計3年間で4800時間をかけて学習する。
Wikipedia/ラヒホイタヤ

視察施設の紹介

視察した施設の概要をご紹介します。

視察したのは保育施設や小中学校、学童、障害者や高齢者施設のみでなく、養成学校やネウボラと呼ばれる母子や障害者、高齢者等の支援施設も併せて視察を行っています。

単に保育施設や障害者施設を視察しただけでは見落としがちなフィンファンドの福祉・教育政策やそれに伴う制度の理解とその一貫性なども確認することができます。

実際、各施設での質問に対する回答は職員の立場や専門性に限らず一貫しており、フィンランドの移管した福祉・教育政策の浸透とそれらの職員の理解が深いレベルで行われていることがわかりました。


1). タンミタルハ保育園

フィンファンドの就学前施設です。職員は保育園教師、ラヒホイタヤの他に特別支援教員が保育にあたります。

視察対象:保育施設(園舎内)
利用対象:生後9か月~就学前
職  員:保育園教師/ラヒホイタヤ/ 特別支援教員
内  容:園舎・園庭での養護と教育

森の幼稚園(タンミタルハ保育園の園外の活動)

タンミタルハ保育園の利用者のうち5-6歳の子どもが対象となります。子どもたちには日々活動を選択させるのですが、園外の活動を希望する子どもに対しては「森の幼稚園」で活動します。

視察対象:保育園の園外活動
利用対象:保育園利用者のうち5-6歳児希望者
職  員:保育園教師/ラヒホイタヤ
内  容:9-13時まで森の中で過ごす


2). アルムフェルト公立小中学校

施設種類小学校/中学校
職  員:教員/特別支援教員/介助
内  容:授業レベルでグループ決定

放課後学童保育

施設種類放課後の学童保育
職  員
:ラヒホイタヤ
対  象
:要支援児含む(別活動となる)

フィンランドにはエシコウルと呼ばれる就学前1年間、保育施設と小学校をつなぐための機関があります。

今回の視察対象施設には入っていませんでしたが、次回には是非視察したいと参加者の一人、山下施設長は話していました。


3). イロランサロホーム

施設種類:サービス付き高齢者住宅/グループホーム/ショートステイ
利用対象:障害者/高齢者/戦争負傷者等
職  員:ホームケア指導員(社会福祉学士)/ラヒホイタヤ/作業療法士/臨床療法士/サポートサービス士等

職員は生活スタイルと本人の興味を確認し、本人のやる事、家族のやる事、支援に入る内容を計画します。

また、建物内に作業療法士の診察室、シニアネウボラ、ジム、サウナ、レストラン(兼喫茶)があり、利用者ひとり一人のニーズ(入所時アセスメント等で確認)に合わせた様々なアクティビティを用意しています。


4). サロン・セウドゥン・ウルトゥスクンタウフチェマ(養成学校)

ラヒホイタヤ養成学校です。義務教育に限らずフィンランドでは全ての公教育は無償となっているため、年齢を問わず色々な人がここで学んでいます。

施設種類:ラヒホイタヤ養成学校
生  徒:中学校卒業後入学/何歳でも入学可
専門分野:救急/高齢/障害/精神疾患/子ども/青少年/看護

養成学校であっても学校ですから生徒と先生がいます。先生はひとり一人の生徒に対して教師は何ができるかという視点で学生の学びを支援します。

教師の一人は「中にはやる気のない学生もいるが、そういう学生の興味関心を見つけてやる気をださせるのも我々の仕事」と答えていました。

今回はラヒホイタヤ養成学校の視察を行いましたが、保育専門職につくには大学や大学院で学ぶ方法もあります。機会があれば大学等での教育の様子を確認してみたいですね。


5). サロ健康保健センター(ネウボラ)

ネウボラとはフィンランドにおいて、妊娠期から出産、子供の就学前までの間、母子とその家族を支援する目的で、地方自治体が設置、運営する拠点です。

健康、医療、福祉サービス全般に対する支援と病院や行政との連携も行っています。
ネウボラとは?コトバンク/ネウボラ

施設種類:ネウボラ
利用対象:妊婦/子ども/家族、高齢者/糖尿病患者、精神疾患患者(薬物中毒含む)
職  員:大学で専門分野を学び卒業した保健師が中心

ネウボラでは出産前から一人ひとりの情報が管理され、必要に応じ他の施設と共有を行うことができます。

その情報は各分野の専門職によって作成された質の高い情報で、切れ目がなく、過去の成育や病歴なども見ることができます。

最終日のプレゼン

視察最終日の出国前に視察の成果をまとめたプレゼンテーションを行います。このプレゼンテーションは、あくまで現地でのまとめで最終的な発表は12月24日に行われる社員総会で行います。

プレゼンテーションを終えた後、2時間だけですがヘルシンキの市内観光の時間が用意されています。参加者のひとりは「やっとフィンランドに来てるんだって初めて思えました!」と話していました。

最終回の次回はその《総会発表編》です。

2018年度フィンランド海外研修《総会発表編》


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