今年の海外研修は?

このブログでは何度も紹介をしていますが、当社では年に一度、施設長と本部社員による海外研修を実施しています。

この日(10月30日)は海外研修の成果を最大化するために参加者全員が集まって研修の目的やテーマを議論する事前会議がありました。海外研修の成果を決めるのは事前準備にかかっていると言っても過言ではないと思います。

過去の海外研修の様子
https://globalbridge-hd.com/cat_pr/overseas_training/

2018年度フィンランド海外研修《概要・準備編》

さて、今年の海外研修ですが、昨年までの研修は教育先進国であるフィンランドで行ってきましたが、2019年の海外研修は場所を変えヨーロッパ南部のイタリアに決定しました。

2019年海外研修はイタリア

イタリアと言えばあの「レッジョ・エミリア」を思い浮かべる人も多いと思います。

しかし、レッジョだけの国ではありません。イタリアは1970年代の教育法制度改革によって、インクルーシブ教育を推進し、障害の有無に関わらず通常学校への通学を保証する福祉国家でもあります。

また、イエスタ・エスピン=アンデルセンによると社会学の福祉国家研究において世界で最も重要な例であるとされています。

ちなみに、OECDによればイタリアにおける教育的ニーズのある子どもに対する教育措置の割合は2008年でOECD諸国で最も高くなっているそうです。

事前学習

当社の海外研修の場合、研修の成果をより充実したものにするために、訪問する国の保育や療育の実態を事前に調査してから、事前に訪問の具体的な目的を設定してから研修の研修先に訪問します。

この日は研修メンバーが集まり、研修日程の確認や訪問の目的を話し合いました。

今回のイタリア海外研修の目的を、この日に配布された資料から抜粋します。

参加者は、日本とイタリアの教育制度の違いを学んだ上で比較し、問題意識を方向付ける。問題意識についてフィールドスタディーを行い、問題意識を明らかにする。

その成果については、最終日までにプレゼン資料を完成させ、参加者間で徹底した討論を行う。プレゼンは帰国後の会議にて行う。

こうした過程を通じ、日本に帰国後の実際の実務に向けた様々な試みについて共に理解を深め、アイディアが生まれ実現されていくプロセスを学ぶことを本研修の目的とする。

課題図書とイタリアの障害者教育・福祉について

昨年までのフィンランドもそうでしたが、海外研修参加にあたり、以下のふたつの課題図書を読むことになっています。ひとつはレッジョ・エミリアの保育入門書の定番のこの本。

レッジョ・エミリア保育実践入門: 保育者はいま、何を求められているか
ジョアンナ・ヘンドリック Joanne Hendrick
北大路書房
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イタリア共和国エミリア・ロマーニャ州における障害児教育・福祉に関する調査研究
http://www.ritsumei.ac.jp/ss/sansharonshu/assets/file/2014/50-2_02-03.pdf

この論文はイタリアの障害児教育・福祉について書かれており、イタリアの1970年代からの障害者施策や実情といくつかの「社会的協同組合」を訪問しインタビューした内容からその実情を記載しています。

「社会的協同組合」の説明がこの論文にありますので引用します。

社会的協同組合は,協同組合の一類型であり,「社会的協同組合法」(1991年,法律381号)によって定められ,社会サービスの専門職によって結成され,保健,福祉,教育サービスを運営するA型,そこで働く労働者のうち3割以上が社会的困難をはじめ障害者の労働参加を目的とするB型の2類型からなっている。社会的協同組合については,後ほど詳述するが,社会福祉サービスの供給と障害者雇用にとって大きな役割を果たしている。

イタリアではこの社会的協同組合の役割が重要で、1970年代に閉鎖になった特別学校や精神科病院の閉鎖に伴う福祉サービスの必要性にこたえるものでした。

今後の予定

事前学習のあとは実際にイタリアに研修に行くことになりますが、研修を含めた今後の予定は以下の通りです。

11/4 イタリア研修出発(成田→ローマ)
11/5 日本補助学校校長インタビュー/子ども博物館視察
11/6 インクルーシブ幼稚園視察(レッジョ市外の専門教師がいる幼稚園)
11/7 インクルーシブ幼小校視察/市内視察
11/9 日本帰国(ミラノ→成田)

12/7 社員総会での研修報告

次回は《社員総会発表編》です。


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