当社が運営するあい・あい保育園は72園(2020年6月現在)あります。「一人でも多くの子どもが人間が生まれながらに持っている素晴らしい力を育むことに喜びを感じ笑顔と元気が溢れた園を創造すること」を保育理念とし、72の園がさまざまな「もう一つの家」を作っています。そこで広報室では施設長にお話しを聞き、園の素顔を紹介!どんな保育士さんがいるの?子どもの学びや保育士の教育体制は?裏情報は?などなど…LIVEな園情報をお聞きしました。第1回目は「あい・あい保育園綾瀬六丁目園」です。澁谷施設長と石川先生にお話しを伺いました。

プロフェッショナルとして子どもたちに向き合う園に

ここ数年で保育園の役割は大きく変わってきました。子どもたちが安らげる場所である福祉的な役割はもちろん、発達や教育といった視野も求められるようになりました。当社でも保育士の教育や、子どもたちの学びを大切にしています。

今回紹介する綾瀬六丁目園は、大型固定遊具AINI(*1)や砂場、プレイルームを備えるなど「子どもたちが遊びこめる環境づくり」を体現している園です。同時に職員の“学び”にも力を入れているとお聞きし、お話しを伺いました。

大型遊具AINIと砂場で子どもたちは思いっきり遊びます

■生きる力を養うためにできること

Q.綾瀬六丁目園の特徴を教えてください

澁谷:まず、大型固定遊具のAINIで思いっきり遊べることです。加えて、自慢は広々としたプレイルーム(学習室)があることです。プレイルームではプロジェクターやテーブルが設置され、IQパズル(*2)に取り組む子どもたちの真剣な表情に出会えますよ。

学習室。かわいらしい机といすに子どもたちは笑顔に

Q.教育に力をいれているということですか?

澁谷:教育というより、子どもたちの生きる力や考える力を養うためということでしょうか。

石川:IQパズルは、“できる”“できない”よりも、“考える”ことを大切にしています。月に複数回行っていますが、子どもたちの反応はさまざま。一人で集中して取り組む子もいれば、先生と一緒にやりたがる子など十人十色です。でも、どの子も目がキラキラしているのが嬉しいです。子どもたちは、パズルを考えるのと同時に、えんぴつを持ったり、自分だけの机に向かうという“特別感”も楽しんでいるのではないでしょうか。そういう環境を用意してあげることは大切だと感じます。

■新卒社員にむきあって実感した「共育」の大切さ

Q.新入社員研修についてお聞きしますが、石川先生は、昨年、新入社員の1on1(*3)も担当されたそうですね

石川:はい。新卒で入社した先生の疑問や不安を聞き、時には伴走し、時には背中を押す役目を担いました。担当してみての率直な感想は、“新人からの質問は刺激になる!”です。たとえば『子どもたちが話を聞いてくれない時はどう対応すればいい?』や『この行事ではどんな役割をすればいい?』等々、自分が新人だったころを思いだして初心に帰ったり、完璧に答えようと勉強し直すこともありました。自分自身の成長に繋がったし共感力も磨かれ、まさに「共育」でした。

Q.相談された時はどのように対応を?

石川:とにかく話をじっくり聞きました。初めはみんなそうだよと励ましたり、模範となるような先輩を観察するようにアドバイスしました。

■当社のカンボジア研修で得たものを保育者として結実させたい

Q.澁谷施設長はPIQ(*4)で保育の質の向上に努めているとお聞きしました

澁谷:はい。研究テーマはカンボジアの幼児教育や保育についての研究です。幼児教育においては、海外諸国から学ぶ機会が多々ある中、先進国だけでなく発展途上国から学ぶものもあるのではないでしょうか。

カンボジア研修の様子。右から2番目が澁谷施設長

Q.カンボジアを研究テーマに選んだ理由は?

澁谷:以前から発展途上国の子どもたちの力になりたいという夢を持っていました。でも、それは「いつか」や「できれば」という非現実な夢だったのです。ところが、昔、アルバイトで当社の保育士だったころ、その夢をご存じだった貞松社長から「で、カンボジアにはいつ行くんだ?」と言われハッとしました。行動せずしてかなう夢はありませんからね。

Q.その後、社員となり当社のカンボジア海外研修に参加されたのですね

澁谷:はい、おかげさまで幾度か参加させていただきました。でも、初めてカンボジアを訪れた時の衝撃は忘れがたいですね。それまで何枚もの写真で見たはずなのに、ガリガリの牛やはだかの子どもたちをこの目に焼き付けました。そんな中、カンボジアに学ぶものがあると感じたのは、直接子どもたちと触れ合い、教育という共通語を肌で感じとったからです。

子どもたちの笑顔はどこで出会っても嬉しい

Q.PIQでの学びは、保育や運営にも生かされていますか?

澁谷:大いに生きています。物の見方が多様になり、保育者として成長できました。たとえば、カンボジアの保育園で木について学習する時、『木は木陰を作ってくれるし、切れば木材となり、燃やせば肥料として役に立ちます。』と子どもたちに教えていました。木といえば育てる事に主眼を置いていた自分の視点とは違っていることが新鮮でした。

新しいものに気づくためには視点を変えることが大切です。自分の視点から見る風景だけで他人や物事を判断していては成長がないと改めて感じました。

綾瀬六丁目園は、保育士の成長も大切にしている園。だからこそ、澁谷施設長のもと、先生方が自主的にかつ一丸となって保育に取り組んでいる印象を受けました。パワーあふれる子どもたちに先生方がプロフェッショナルに向き合うことで、子どもたち一人ひとりが豊かに成長していく姿が目にみえるようでした。


*1 AINI:木製の大型固定遊具。階段やネットトンネル、ハンモックなど、子どもたちが「遊びこめる」さまざまな遊びの要素がつまっています。

*2 IQパズル:学力の土台を向上させるため、数、図形、思考力の3つの分野についてゲーム感覚で育成する幼児用プログラム。

*3 1on1:新卒入社の社員は、一人ひとりに先輩社員が「共育担当者」として専任で付きます。1on1という定期的なミーティングを実施しながらサポート。新卒社員が抱えがちな悩みも一緒に乗り越えることができます。

*4 PIQ:Progression in Qualityの略。保育、障害、介護という3つのカテゴリーに分類され、専門性(知識+技術)の習得を目的としています。学びを深めるため、仮設を立てて研究することを主目的としています。

文責: 馬渕