都営浅草線「本所吾妻橋」から徒歩で約10分にあるのがAIAI石原園です。東京スカイツリーと浅草のちょうど中間に位置し、下町情緒も残る地域です。実は、現在10体いる保育ロボットVEVOも在籍しています!2020年10月に赴任したばかりの澁谷(しぶや)施設長とVEVOに会いに、AIAI石原園を訪ねました。

保育ロボットVEVOは、子どもたちの人気者

——保育ロボットVEVO(びーぼ*1)に会えてうれしいです。VEVOの役割は?

澁谷:まず、登降園の記録をしてくれています。VEVOにはカードの読み取り機能があって、子どもたちは園に来るとVEVOの胸に自分のカードを近づけて登園を記録します。帰りも同様です。それとVEVOは子どもたちに声かけもしてくれます。

入口で子どもたちを見守る保育ロボットVEVO

——VEVOから声をかけてもらった子どもたちはどんな様子ですか?

澁谷:とても喜びます。「おはよう」などの挨拶に始まり、「明日は誕生日だね」など、個人的な声かけもできるんですよ。子どもたちはVEVOにすごく興味を持っていて、VEVOも園の一員だと思っている様子ですね。

——VEVOと仲良しなのですね。他にこの園ならではの施設はありますか?

澁谷:東京スカイツリーが見える屋上園庭があります。夏には子どもたちの大好きな水遊びをやるし、プランターをおいて野菜を育てたりしています。今は夏野菜を植える準備をしているところです。

スカイツリーが眼前にそびえる石原園の屋上園庭

——AIAI石原園にはAINI(アイニー*2)もあるそうですね?

澁谷:園庭が小さいため、小さいAINIがあります。でも、砂場やハンモックもあるし、シンボルの三角屋根もありますよ。園庭はこぢんまりしていますが、逆に秘密基地みたいな雰囲気もあって、子どもたちは元気に遊んでいます。

石原園のミニAINI。子どもたちはAINIで遊ぶのが大好き

——楽しそうですね。公園なども多いのですか?
澁谷:この辺りはたくさんの公園に恵まれています。良く利用するのは、噴水や遊具などもある細長い公園の「大横川親水公園」です。他にも周囲の公園を上手にお散歩コースに取り入れています。

リーダーシップを活かし0を1に、1をさらに倍に

――石原園には男性保育士が3名いるそうですね。女性が多い職種ですが、何か男女の違いはありますか?

澁谷:それが、男性・女性の差異はあまり感じないんです。よく男性保育士だとダイナミックな遊びをしてくれるとか言われていますが、女性保育士でも元気に子どもたちと遊んでいます。子どもたちから見たら、男性も女性も関係なくみんな大好きな先生だと思います。

年齢にしても20代からベテランまでさまざまですが、みんな前向き。園の掲げる「もうひとつの家」「安心して過ごせる場所」を提供するため、チームでがんばっているという感じです。

——澁谷施設長は当社での経歴も長く、施設長としても4園目ですね。施設長として大切にしていることは?

澁谷:子どものことを大切にするのは当たり前。その上で、関わるすべての人々を大事にしたいし、してほしいと思っています。職員同士もそうですし、保護者様、地域の人…自分が関わるすべての人に貢献できる仕事をしたいと思っています。

——人との関わりを大切にしているのですね。これまで忘れられない出来事などはありますか?

澁谷:1番最初に施設長を務めた今井園(*3)での出来事があります。当時はまだ認証園だったため、保護者の方と面談して気に入ったら入園してもらう形でした。「ここが気に入りました」と、一番最初に入園してくださった方のお名前は今も覚えているし、その時の喜びは忘れられません。

VEVOと笑顔の澁谷施設長

——10年前とは保育園の役割は変わってきましたが、澁谷施設長からみていかがですか?

澁谷:確かに保育指針の改定や出生率の低下、社会ニーズの変化など、保育園の役割は変わりました。ただ、保育園には変わらない側面もあると思います。子どもたちが20年後に社会に出た時、活躍できる、元気に生きていけるための、いわば人としての土台部分を作ることが保育園の変わらぬ役割だと思っています。

——澁谷施設長のモットーを聞かせてください

澁谷:施設長には、園の目標を決めたり、危機の時の対応を判断する「リーダーシップ」と、職員が安心して能力を発揮し、働きやすい職場を作る「マネジメント力」が大切だと思っています。石原園の施設長になって半年、さらにコロナ禍という危機の中、園をリードし、チームワークで園を盛り立てていきたいと思っています。そうすれば0(ゼロ)を1(イチ)にし、さらに1を倍増することもできると思います。

——最後に今年の展望を教えてください

澁谷:2020年度はコロナ禍による休園や行事の中止などがありました。そして2021年度はコロナありきのスタートとなりました。去年と同じでは、子どもたちにも保護者様にも物足りないだろうし、工夫と知恵とチームワークで、法令を遵守しながら子どもたちにとって楽しい園生活を目指します。

(*1)VEVO:オリジナル保育ロボット。登降園の記録と同時に、子どもへのあいさつや声かけができる。保護者と園児、保育士のコミュニケーションの活性化に一役買っている貴重なスタッフ。

(*2)AINI:大型固定遊具。子どもたちは遊ぶことで、自然に必要な運動能力を高めることができる。

(*3)今井園:2010年に開設した認証保育園で、現在は閉園。

AIAI(あい・あい保育園)では、「もうひとつの家」をコンセプトに、首都圏や大阪で79の認可保育園(2021年6月現在)を展開しています。それぞれの園が地域に根差し、さまざまな取り組みをしています。そんなAIAI各園の様子を順番に紹介しています。