AIAI(あい・あい保育園)に設置されている大型遊具 AINI BOX(アイニーボックス)が、第15回キッズデザイン賞(主催:キッズデザイン協議会、後援:経済産業省、内閣府、消費者庁)の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を受賞しました。

キッズデザイン賞って?

キッズデザイン賞とは、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。

AINI BOXって?

今回、受賞したAINI BOXは、 すべり台、ハンモック、鉄棒など全身を使って幼児の運動機能を高める全天候型の大型遊具です。

AIAI第二流山おおたかの森園のAINI BOX

夏場には涼しい日陰を提供し、雨が降れば、雨水で回る水車の水を使った砂遊びできます。天候にかかわらず2~5歳の園児が戸外で楽しく遊べる工夫がされています。さらに、自分の体を支える力やバランス感覚を培うクライミング、上り棒、平ネットなども備えています。

「幼児期は、生涯にわたって必要な多くの運動の基となる多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期」(文科省 幼児期運動指針)ですが、都市部の保育園では広い園庭の確保が難しく、園児を保育士が見守るなかで思い切り遊べて、かつ身体能力を高められる遊具の設置は困難です。また、雨天時には、体力・運動能力を伸ばす外遊びができないことも、開発のきっかけとなりました。

狭い敷地で十分な運動ができるよう、全天候型の大型遊具としました。1階には水車を使った砂場を設置。水車は雨水を利用し環境に配慮すると同時に、砂場には水分によって性質が変わる砂を使い、砂遊びの幅を広げています。上階に行くにつれて高度な動きが必要になるよう設計されており、すべての階の遊具で遊ぶことで、多様な運動能力をバランスよく鍛えることができます。

現在、AIAIでは第二流山おおたかの森園(千葉県流山市)大森園(東京都大田区)の2園に設置されています。

AINI BOX設置園の直井施設長の話

AINI BOX設置園の第二流山おおたかの森園の直井施設長にお話を聞きました。

――子どもたちに人気の遊びは?

直井:水を使った砂場遊びが人気です。1階の広い砂場スペースでお山やトンネルを作っています。滑り台も夢中で遊んでいます。3階から一気に1階まで滑るのではなく、2階まで滑ったらくるっと回ってからすべる構造になっています。子どもたちは、そのくるくる回る動線を含めて楽しんでいます。

砂場スペース。木陰で砂場遊びができるのも魅力

すべり台で遊ぶ園児。トンネルみたいでワクワク

―—3階建ての良さは?

直井:運動量が多くなることと、空間認知の力も育まれていると感じます。子どもたちは「先生、2階から見た時は線路に電車がいなかったけど、3階に行ったら見えるかな」と、イキイキと話しています。2階と3階では違う景色が見えるかもしれない、何か違うことが起きるかもしれないというワクワク感が生まれる所も良いと思います。

――AINI BOXのメリットは?

直井:縦の空間を上手に使った遊具のため園庭に広いスペースがあることです。さらに「暑い時期に日陰で遊べる」「雨天でも戸外で遊べる」ということ。まさに全天候型!風通しも良いので夏の暑い時期も助かります。

―—キッズデザイン賞受賞の感想をお願いします

直井:とても嬉しいです。現代は子どもたちの運動の機会が減っており、運動教育を求める声が保護者間にも高まっています。面白そうだなと思えるものが保育園の庭にあって、手にとって遊んだり、登ったり、ひっぱってみたり、そういう動きが自然とできる環境を作ることが理想。AINI BOXを大いに活用して子どもたちを楽しませてあげたいです。