園紹介の第10回目は「あい・あい保育園 北巽園」です。
大阪市内に位置し、商業施設や高層マンションも立ち並ぶ地下鉄 北巽駅から徒歩1分という抜群の立地にある「あい・あい保育園 北巽園」。
アクセスが良いだけでなく、地域との関係も良い保育園です。昨年(2019年)は、地域の方の積極的なご協力で、なんと廃校になった中学校の体育館で運動会を行ったとか!様々な工夫して楽しい活動を行っている北巽園とはどんな園なのか?曽我施設長にお話を伺いました。

園児が楽しみにしている英語。子どもたちの柔軟な思考を育みたいと語る曽我施設長

Q,今年は新型コロナの影響で地域との交流もままならないですね。
曽我:はい。対外的なことは自粛しつつも、子どもたちが面白いと思ってくれることを模索してやっています。コロナがいつ収束するか分かりませんが、地域の方や卒園児をご招待している行事「あい・あい なつまつり」ができるようになること心待ちにしています。
Q,先日のブログで、子どもたちが「今日はハローする?」と英語のレッスンを心待ちにしていると拝見しました。
曽我:そうなんですね!コロナの影響でずっと英語のレッスンができなかったのですが、今年度初めてのレッスン、子どもたちは本当に楽しんでいました。毎回同じ先生が来てくださるので、子どもたち一人ひとりがどんなことが好きでどんなことが苦手というのもよく分かってくださっているんですよ。名前と顔を一人ひとりきちんと覚えていてくださり、親しみやすい先生で、レッスン中は笑い声が絶えません。

大好きな先生に、たくさんの「good job!」をもらって、にっこり!

Q,そうなんですね。どんなレッスンなんですか?
曽我:同じ英語の歌でも0~2歳児、楽しみ方や学び方が違うんですよ。例えば0歳児は音楽に合わせて身体を揺らしながら英語の歌をゆったり聞く、それが1歳児になると英語の歌を一緒に歌ってみる、2歳児になったら、歌いながら身体全部使って楽しむ…先生の工夫が生かされ、飽きずに楽しむことができます。以前勤めていた子ども園や保育園も『幼児英語教育』を取り入れている園でしたが、「あい・あい保育園」の英語はとても親しみやすく、子どもたちは英語の先生のことが大好きなんですよ!英語の先生は、“コロナで会えない間に先生のこと忘れているかも”と心配されていたんですが、園児たちはちゃんと覚えていて先生も本当にうれしそうでした。中には恥ずかしそうにしている子どもも、レッスンが終わるころには打ち解けて楽しんで、「バイバイ」と別れすら名残惜しそうにしています。

Q, 『幼児英語教育』を取り入れている園にお勤めだったのですね。どんな違いがあるのですか?
曽我:例えば、外国の方が先生として来られて、ネイティブな英語を聞かせる園もありましたし、鹿児島県にある「つるみね保育園」の園長先生はユニークな保育をするのでとても保育業界では名の通っているのですが、その先生が開発した英語オンラインアプリを用いて少人数制の英語教育でしたけど、色々な国の先生から学ぶ園でした。ネイティブな英語を学べたり、教材を自宅で使うことができるというメリットがある反面、先生は毎回入れ替わりということで園児とのたわいもない会話があまりないんですよね。

Q,なるほど。一口に『幼児英語教育』といってもいろんな方法があるんですね。
曽我:はい。どの方法でも「英語に触れる」という体験や経験を、“遊び”を通して、学べるきっかけになると思います。日本語も覚えていないうちに英語なんて、という方もいるかもしれないけど、『幼児英語教育』は単に言葉を覚えるのではなく、外国の文化や歴史を知ることで世界に向けて視野を広げる意味があると思っています。また、「りんご」は「りんご」だけではなく「アップル」という言い方があるということを幼児期に学ぶと、“それもいいよね”“それもあるんだ”とお互いの発音や考え方の違いを柔軟に受け入れる寛容性も身につけられるようになると思います。さらに、じゃあ他の国では「りんご」はなんていうんだろう?ともっと興味を抱くかもしれない。いろんな言葉を幼児期に英語で耳を慣らして聴くことで、表現力も豊かになると思っています。まずは楽しんで取り組んでもらえるように、英語に限らずしていきたいですね。

小規模園だからこそ。「面白そうなことやっているな」と園児が敏感に感じ取れる環境

Q,保育はどんなことを取り入れていますか?
曽我:。職員は常に園児たちが“どんな遊びならたのしく遊べるかな”と考えています。最近は暑いので水遊びが多いですが、たとえば、水風船ならば、園児たちはこれ何?から興味を持ち、次に「膨らむ!」「なかには水を入れていいんだ。」「落としたら割れるのか!」と経験などから小さな気づきをたくさん見つけてほしいです。そんなささやかな「気づき」を保育の中に日々取り入れるように心がけています。子どもは好奇心のかたまりですから。

Q,子どもたちにとってはいろんなことが学びですよね。
曽我:本当に、そうです。先日もトイレットペーパーの芯に切れ込みをいれて、スタンプ遊びを1,2歳児がしたんですが、子どもたちは「花火みたい!」とにこにこでした。すると0歳の子たちも興味を持って、お姉さん、お兄さんの横に寄ってきて、いつのまにか一緒に参加していました。こういう交流は小規模ならではのいいところだと日々感じています。縦割りの中で育まれ、成長していく、その過程が学びなんだと子どもたちから気づかされることも多いです。

楽しい!が輪になって広がる、そんな温かさがあります

Q,今後はどんな園にしていきたいですか?
曽我:私たち保育士にとって嬉しいのは「●●先生がいるから下の子どもを来年預けたい」や、「初めての保育園だったから不安だったけど先生たちのおかげで子育てに自信がつきました」といった保護者様からのお言葉です。中には、「用事もないけど遊びにきました」と訪ねてくださる方もいらっしゃる。
そんな、保護者の方のお力にもなり、より添えるあたたかな園でありたいと思います。それと、以前のように地域の方や未就園児さんを取り込んで楽しい行事が再開できたらとは思いますが、コロナ禍の中でなにができるか‥ですね。ぜひ、地域に根差したあい・あい保育園を知っていただければと思います。

様々な保育施設で経験を積み、児童養護施設から公立、私立、認定こども園、院内保育と小規模保育園とあらゆるところで勤務経験があるそうです。なかでも特に、英語が大好きで、保育士になるのも夢だったという高校時代の曽我施設長。その当時、どちらの道に進もうか迷っていたそうですが、ホームステイ先で出会った5歳の男の子に「オーストラリアで先生になりなよ」と言われ「私のやりたいことはこれだ!」と衝撃を受けたそうです。そのため短大では保育の道を選ぶと同時に『幼児英語教育』も学び、短大の時に再び留学してオーストラリアの大学の保育園で実習するという、いわば高校時代からの2つの夢をカタチにしました。近年でも、以前の勤務先での短大生の留学支援のため3度目のオーストラリアの実技・実習のために指導者という立場で引率しました。あの頃の夢が再びなつかしく思い出されたとのこと。
「あの頃は、言葉は通じなかったけど、とても楽しかった。この経験を日本でも活かしたいと思い、今に至ります(笑)」とご自身を振り返ります。「まずは興味を持ち、好きになることです。興味を持てるようにすることが大切です。そうすれば、意欲につながり、やってみよう!という気持ちが芽生え、自信につながると思います。」とも。
「園児のやりたいことを応援してあげたい」という言葉からは、曽我施設長の保育への熱い想いが伝わってきました。

文責: 中村