伝え合い、分かち合い、そしてつながること

 

新型コロナウイルス感染症の拡大で、保育園児の登園自粛が進んでいます。登園自粛は自治体の判断によって異なりますが、あい・あい保育園では4月24日現在で東京都内で15・6%、千葉県内は17・6%、大阪市内でも21・4%の登園率で日に日に下がっています。感染防止を目的として保護者の在宅勤務が増えていることが要因と思われますが、東京都文京区では6月30日まで保育園の登園自粛を決めるなど今後多くの自治体でこうした流れが加速することも予想されます。

しかし、一方では日常だった登園がなくなり、自粛が長引くことで保育園と園児・保護者との距離が開き、互いの気持ちが離れることが懸念されています。

東京都内にあるあい・あい保育園の園長の一人は最近、連絡帳アプリ「CCS NOTE」を使って「新型コロナウイルスの終息の見通しが立たない中で、不安や苦悩もたくさんあるかと思います。少しでもご家庭と園とのつながりが持てたらと思います。ご家庭での何げないエピソードなど、ぜひお気軽にコメントしていただけたら、返信させていただきます」というメッセージを保護者に一斉送信しました。

すると、複数の保護者から直後に日々の園児の様子を伝える返信がありました。園児の身長や体重を知らせたり、父母が交替で面倒をみていること、園児が洗濯物をたたむなど家の手伝いをしている様子。テレビを見てダンスに興じている姿などを伝えてくれました。ただ、中には「仕事も休めず朝から寝るまでフル稼働です。早くこのつらい時期を乗り越え、平穏な日々に戻ってほしい」という保護者の悲痛なメッセージもあったといいます。

あい・あい保育園の園長はこう言います。

「連絡帳アプリでは園児の成長だけでなく、お母さんの様子などから、その家庭の状況を見てとることができます。それぞれの家庭の事情がありますので、普段の生活や子育てで心配事がある時などは是非相談してほしいと思っています。一番大切なことは、つながっていることですから」

あい・あい保育園では、写真・動画共有サービス「CCS MEMORU」を活用して、看護師の先生の手洗い指導による手遊び歌の動画を配信します。保育士が自宅で簡単に作ることができる動くおもちゃ作りの実演から戦隊ヒーローのダンス動画を作るなど、家庭にいる園児との〝コミュニケーション〟を絶やさないよう工夫を重ねています。

登園自粛が長引く中で、私たち保育従事者ができることは何なのでしょう。それは、園児、保護者と伝え合い、分かち合うことなのではありませんか。日常を取り戻すまで、互いにつながっている、そう信じて一日一日を過ごしていけるよう願っています。(悠)

 

文責: 石元