当社では、東洋大学 国際学部の学生を対象に、4月15日から15回にわたり寄附講座「社会保障論」を開講します。

保育園運営を主軸とした福祉事業を行う当社が行う本講座は、日本の社会保障における最重要課題のひとつである少子化と保育に焦点をあてたものです。学生にとって有益な学びに繋がるよう、学校内だけでは出会えないような講師陣で臨みます。

第一回の講義はオンラインで行い、当社代表取締役社長兼CEOの貞松が登壇しました。「保育の社会事業化」というテーマで約50人の学生を相手に約90分の特別授業を行いました。

時代ニーズで変わる保育園の役割

貞松は、まず現在の少子化と高齢化社会について説明。「出生率が100万人を切るのは衝撃的なことです」と問題を投げかけ、少子化によって社会にどういう影響があるかを考えてもらいました。貞松は「高齢化そのものはいいこと。ただ、少子化になると労働力がたりなくなるから問題なのです。日本の人口はこれまで100年かけて6000万人増えた後100年かけて6000万人が減ることになります。みなさんは、ちょうど人口減少時代に生きることになります。しかしこれをマイナスと捉えず、社会に出る時にむしろチャンスととらえてほしい」と学生たちにエールを送りました。

同時に、時代のニーズと共に大きく変わる保育園の役割についても言及。「専業主婦が当たり前の時代には保育園自体がほとんどありませんでした。今、待機児童が社会問題化する時代になり保育園は急激に増えました」と説明。さらに「集団の中にいてこそ個性がわかります。また、集団でしか学べないことがあります。家になくて保育園にあるものは集団なんです。」と保育園の役割について述べました。

その後、保育園は教育機関としての役割が求められていることや、障害児の支援事業についても説明。オンラインならではのクイズ形式の応答も織り交ぜながら、講義を進めました。

少子化時代の保育園経営をテーマにグループワークも

後半では「今までは保育園をつくることが社会貢献だった。このまま少子化が続き、待機児童が解消すると今は保育園が余る時代になります。では待機児童問題が解決した後、みなさんが保育園の経営者だったらどうしますか?」との問題を学生たちに投げかけ、グループワークをしてもらいました。

学生からは、「都市部にこだわるのではなく地方にも目を向ける」や「他の企業と合併して事業を開拓する。」「朝や夜に特化した保育園を作る」など、さまざまな意見が上がりました。

それを受けて貞松は「では、選ばれるとはどういうことか?」とさらに問いかけました。「保護者はいい保育園に通わせたいのは当然です。でも、“いい”の定義がみんな違います。特別なことではなく、普通がいいという方もいます。答えは“子どもが楽しいといって通う園”なのではないでしょうか」とし、学生たちとチャットワークで対話しながら、保育現場にもAIをとりいれることで可能になる「保育の個別最適化」へと内容を深めて講義しました。

最後に「AIの登場で、世の中はずいぶん変わりました。でも保育園業界はあまり変わりません。保育園が教育機関の役割を求められている今こそ、未就学児の教育に関われる事は大変エキサイティングな仕事だと感じています。本講座では、他の講師からもいろいろな話が聞けると思いますので、みなさんの良き学びの機会になれればと思います」と締めくくりました。

 

 

文責:馬渕